診療科の特色

当院整形外科では一般整形（骨粗鬆症、変形性関節症などの慢性疼痛性疾患など）とスポーツ整形を主軸に診療を行っています。

外来診療に関して

高齢者の多い地区でありますので骨粗鬆症診療に力を入れております。骨粗鬆症を基盤とした骨折に対する取り組みも行っております。骨粗鬆症マネージャーによる患者様への細かな対応が可能です。骨粗鬆症委員会を立ち上げ多職種によるリエゾンサービスを提供してまいります。整形外科疾患として多い腰痛、膝関節痛に対してはMRI、CTなどの低侵襲画像診断を用い的確に診断し、まずは通院での保存療法（投薬、リハビリ、注射）を行います。肩、足、手・手指の疾患などは専門外来を設け専門医による診察を行います。

スポーツ外傷・障害専門外来は平成27年7月に開始いたしました。スポーツ専門理学療法士4名、アスレティックトレーナー2名と共にスポーツ障害患者様への診察、リハビリメニュー作成、コンディショニングチェックなどきめ細かく対応することを心がけております。スポーツ外傷・障害からのスポーツ復帰へ向けて当院独自で作成した新たな評価プログラムに沿ったメニューを提供してまいります。

入院・手術に関して

毎週月曜日午後に術前・術後カンファレンスを行い患者様の疾患特性をスタッフ一同で共有できるようにしています。
一般整形では、膝・股関節の変性疾患に対する人工関節置換術や大腿骨近位部骨折、橈骨遠位端骨折、上腕骨近位端骨折などの骨粗鬆症性骨折に対する手術を専門としています。人工関節置換手術では自己血輸血を行うことで術後他家血輸血を回避しています。骨粗鬆性骨折は当然のことながら高齢者が多いため周術期全身管理に関しましては内科医師と相談の上行っています。また早期離床を目指した受傷後早期の手術を心がけています。
スポーツ整形では関節鏡視下手術を専門としています。肩腱板断裂、肩関節脱臼、野球肘、膝半月板損傷・膝前十字靭帯損傷、足関節外側靭帯損傷に対する手術を多く行っています。侵襲の少ない鏡視下手術を行うことで術後疼痛が少なく専門理学療法士によるリハビリテーションにて早期の家庭復帰、仕事・学業復帰、スポーツ復帰を目指しています。