緩和ケア病棟とは
がんそのものを治すことが難しい状況にある患者さんが入院する病棟です。がんに対する直接的な治療(抗がん剤治療など)体の負担になるような処置・検査・延命のための措置や蘇生術等は基本的には行いませんが、患者さんの負担とならない、辛い症状を和らげるための治療は相談のうえ行います。
痛みをはじめとする症状やこころのつらさを和らげ少しでも、ご自分らしい日々を送ることができるよう支援いたします。
症状が安定した場合は、在宅療養をお勧めいたします。退院後は訪問看護ステーションや地域のクリニックと連携しながら、安心して在宅ケアを受けることができます。
在宅医療や福祉サービスを利用しながら在宅で過ごされている方が、家庭の事情等で短期間(1週間程度)の入院を希望される場合は相談に応じます。(レスパイト入院)
病棟の理念・基本方針
理念
- がんと共に生きる人の思いを尊重し、その人らしく過ごせるように可能な限りの支援をします。
- 患者さんとご家族が抱える身体や心のつらさが和らぐように努めます。また地域の医療機関との連携を通して、在宅での療養生活の支援も行います。
基本方針
- 痛みをはじめとする、身体的症状、こころのつらさを和らげることを最優先にします。
- 患者さんの価値観、考え方を尊重し、限りある時間をより有意義に過ごしていただくため生活の質の維持、向上を目指し、支援を行います。
- ご家族と患者さんがよい時間を過ごせるよう支えていきます。
- 自宅や患者さんが希望される場所で療養が続けられるよう、他の医療機関や地域と連携を図ります。
- さまざまな専門職がチームとしてケアを提供します。
- 地域における緩和医療の普及と向上に貢献します。
病棟のご紹介
15床 全個室(有料個室4室、無料個室11室)
テレビ、洗面台、冷蔵庫、ソファーベッド(ご家族が夜間も付き添える環境です)安全面に配慮した介助バー付トイレが全室に備わっています。有料個室には、トイレの他にシャワーがついています。
病棟の特徴
ご家族にくつろいでいただくために家族控え室〈和室〉、キッチンと食堂を備え、また食堂からはバルコニーに出ることができます。一般浴室、1人で入浴できない方のために介助浴室、洗濯室、プライバシーに配慮した相談室など、患者さん、ご家族がゆったりと過ごしていただけるようにさまざまな設備を備えています。
入院までの流れ
緩和ケア病棟の入院までの流れ
1. 相談手続き
下記の相談窓口へお電話にて面談の予約をして下さい。
2. 医師と面談
ご本人もしくは病状をよく理解されている方に来院していただき医師が入院治療又は外来治療のご相談をさせていただきます。
来院時、保険証・主治医からの診療情報提供書(紹介状)・検査データ・画像情報・感染症情報等ご持参ください。
3. 入院判定
判定会議で入院の対象となるかを判断します。
4. 入院
入院対象と判断されますと、ベッドの空き状況と患者さんの状況に合わせて入院の日程を決定しお知らせいたします。
相談窓口・お問い合わせ先
電話 093-222-2931(代表)
担当:緩和ケア病棟師長
受付時間:平日 9時から16時